昔働いていたガソリンスタンドで本当にあったとんでもない状態で来店した車の話し

ガソリンスタンド

こんにちは 彩将です!

10年くらい前の話しですが今とは違うガソリンスタンドで働いていたことがありまして、その時にとんでもない状態の車が走っていました。

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そしてその車はスタンドに入ってきたのですが、店頭で待機していた私と所長は唖然としていました。そしてスタンドにいたお客様も車の状態を見て、びっくりして固まっていましたね。

その問題の車を運転していた男性の方は車から降りてきて「車から変な音がするから見てもらえますか?」と。

ひとまず車の状態を見せた方が早いので問題の個所を確認してもらいます。

どんな状態で走ってきたかと言いますと、助手席側のフロントタイヤが無い状態で走っていたのです。

おそらくナットが緩んでしまい、走っている途中で外れてしまったのだと思います。応急処置として他の3本のタイヤからナットを1つずつ借りてスペアタイヤを取り付けることに。そのあとは近くのカーディーラーに行ってもらいました。

どうやら自分でタイヤ交換をしたけど、ナットがしっかり締まっていなかったらしい。ちなみに他の3本も緩めでした。この時は特に大きな被害はありませんでしたが一歩間違えば大事故に繋がりかねません!

タイヤ交換のよくある間違い

まずタイヤ交換は簡単に見えますが、しっかりとした知識が無ければ事故に繋がってしまいます。自分の車だけではなく他の車や歩行者などにも被害が及ぶ可能性もあります。ここではよくあるタイヤ交換での間違いを紹介します。

ナットに関する間違い

タイヤを固定するネジ、「ナット」には向きがあります。このナットの向きが逆に付けられているとタイヤがしっかり固定されませんし、ナットが緩んでしまう可能性もあります。最近では貫通していない「袋ナット」が多くなってきているので間違えて付けている車は減っているとは思いますが、まだ、たまに見かけます。

それに先ほどのようにナットが緩すぎる状態も危険ですし、逆に締め過ぎてしまうと「ハブボルト」が折れてしまうこともあります。「ハブボルト」とは車側についているナットを締め付けていく部分です。その時に折れなくても次に外すときに折れてしまう場合が多いです。威力が強すぎる機械で締め付けた場合に起こりやすく、手で締めた場合はほぼ締め過ぎることはないと思います。タイヤの締め付けの強さはメーカーごとに適正トルクが決まっています。

また「ナット」が斜めになっているのに力づくで無理やり締めてしまいネジ山が破損してしまうこともあります。工具で締める前に手で締めることで、このミスは回避できます。

トヨタやホンダ、日産などの一部の純正ホイールには専用のナットがあります。専用のナットを付けずに他のナットを付けてしまうと走っている最中に緩んでしまいます。専用ナットはよく見ると少し形状が違いますが、知識が無いと見分けるのは難しいでしょう。

ジャッキアップでの注意点

ジャッキアップをする時にも注意が必要です。まず作業場所は水平な固い地面で安定しているを選びましょう。勾配になっている場所や砂利道だとジャッキの種類や精度にもよりますが、車がズレてジャッキから落ちてしまう場合もあります。万が一ジャッキから外れてしまったときの対策として、車の側面下のエアロを付ける部分に交換前のタイヤを置いておくと、車が完全に地面に落ちてしまうのを防げます。タイヤがついていない状態で車が地面に落ちてしまうと、車が破損してしまう可能性があります。

これも多いのですがジャッキを掛ける位置を間違ってしまう方がよくいます。フロントのジャッキアップをする際にジャッキを掛ける個所を間違ってしまい、ボンネット部分が浮き上がってしまったり、オイルパンやラジエーターを壊してしまうと修理代が高くつきます。損傷個所によっては走行不能になります。ジャッキを掛ける位置は車種によって様々なので自信のない場合はやらない方が良いです。

タイヤやホイールの間違い

最近ではネットやカーショップなどでタイヤやホイールが安く手に入りますが、間違ったタイヤを買って付けると危険です。販売している所では「このタイヤはこの車種に合います」と書いていますが、年式などによってタイヤやホイールのサイズが違う場合もあります。サイズが少し違うくらいなら普通に交換できてしまうものもあるので気づいていないドライバーの方もいます。よくホイールのインチだけでタイヤを選んでしまう方もいますが、インチだけではサイズを判別できません。インチが同じでも異なるサイズだとタイヤの幅や高さが変わってしまいます。高さが変わると車の車高やスピードメーターにも影響してきます。

また夏タイヤと冬タイヤの区別が出来ていない人も多いです。冬前にタイヤ交換をして欲しいと言われ、車に積んであるタイヤを見たら夏タイヤだったという経験が結構あります。春にタイヤを交換したつもりがそのまま冬タイヤで走っていたみたいです。まだ店に交換に来て気づいたから良いかもしれませんが、知識がなく自分で交換する人は気づきません。そんな人いないだろと思うかもしれませんが、実際にいました。中には冬に夏タイヤを履いていて交換しないのかと聞いたら「これは冬タイヤだ!」と言い張る強者まで。事故るのは勝手ですが周りを巻き込む可能性がありますからね。

スタッドレスタイヤについてはこちら↓

大手3メーカーのスタッドレスタイヤについて考えてみた

空気圧不足

これはかなり多くの車が当てはまります。全体の33.3%。およそ3台に1台は空気圧不足で走行しているという統計も出ています。タイヤは空気を通してしまうので自然と空気は抜けてしまいます。風船も時間が経つとくうきが抜けてしぼんでしまいますが、あれと同じです。出来ればタイヤ交換の前には適正な空気圧に」調整しましょう。あまりに空気圧が少ない状態で走るとタイヤが損傷してしまいます。

逆に空気圧を高めにする方もいますが、入れすぎると「偏磨耗」と言って変な擦り減り方をしてしまいますし、本当に入れ過ぎたら破裂します。重い車を支えているくらいの空気圧ですから破裂してしまうと大変危険です。また、高速走行する場合は高めがいいと言いますが、その場合は通常の空気圧より1割増しくらいがオススメです。

タイヤに異変があった場合のサインは?

いくら気を付けていてもミスはあるものです。滅多にはありませんがプロだってミスをすることがあります。これは人間だから仕方ありません。

ではもしタイヤに異変がある場合はどうなるのか?何か兆候のようなものはあるのでしょうか?

兆候の例を少し紹介いたします。

タイヤが外れそうな場合

ナットが緩んでいてタイヤが外れそうな場合は、「ガタガタ」「コトコト」などの音が鳴ります。タイヤが固定されておらず隙間が空いているのでホイールと車のディスク部分がぶつかっている音です。このような音が鳴っているからタイヤが外れかかっているのが原因というわけではありませんが、重大な不具合の可能性が高いので車を停めて確認した方が良いです。原因が分からない場合はゆっくりと走り、近くのガソリンスタンドやカーディーラー、整備工場などですぐに見てもらいましょう。冬だと氷の塊がぶつかっている音だったということもありますが、無理をせずに早く確認しましょう。

パンクなど空気圧が少ない場合

空気圧が少ないと燃費が悪くなりますし走りも重たい感じになります。極端に少ない場合やパンクしている場合はハンドルが重たくなったり、砂利道を走っている時のようにガタガタ揺れてしまいます。もしもパンクしているかもしれないと感じた場合は一度確認しましょう。

パンクしている状態で走り続けるとタイヤが破損してしまい、使えなくなってしまうこともあります。気づかずに走ってしまい、タイヤがちぎれた状態で走っている車も見かけたことがあります。ちぎれたまま走るとバチバチと音を出して、更にちぎれるので流石に気づくとは思うのですがあまり気になっていない方もいるようです。

タイヤがペシャンコになってしまっている場合はスペアタイヤに変えて走りましょう。スペアタイヤがついていない車の場合は空気を入れる道具があるはずなので空気を入れて走りましょう。空気を入れても、すぐに全部抜けてしまう場合は手遅れで修理が出来ない状態の事が多いので、諦めてそのままゆっくり走るしかないです。

最後に

簡単に見える作業でも正しい知識を持っていない人がやってしまうと、節約どころか高くついてしまう可能性もあります。プロの人が作業をしてお金を取れるのは、作業をしたからだけではなく知識があるからという部分もあります。作業料金には知識料金も含まれているのです。

もし節約の為に自分でやりたい場合は、しっかりとした知識を付けた上で実施することをオススメします。

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