クリエイターがイラストや音楽などの作品を作るのは金のためだけど金の為じゃない

イラスト・デザイン

こんにちは 彩将です!

イラストレーターや写真家、デザイナー、小説家などの物書き、作曲家など色々なクリエイターがいますがその人たちは何のために作品を作っているのでしょうか?

お金の為と言えばそうかもしれません。お金が無ければ生活が出来なくなってしまうし、生活できないくらいお金が無ければ作品を作るのも難しいですからね。

でも、作品を作り続ける理由はお金の為であってお金の為ではないのです。

手書きPOPを作って欲しいと言われた時の話し

これは以前とある店で働いていた時の話しです。私はその店のPOPを全て一人で作っていてレイアウトも一人で考えて仕事をしていたのですが、ある日、商品の仕入れ先の担当者さんが店に来て、私が作ったPOPを見て「このPOPと同じものを作ってもらえないですか?お金は払うので」と他の従業員に話していたらしいのです。その時は私は店にいなかったので確認して連絡するということになったようで、私は後からその話しを聞きました。そこで店の従業員の中では、金額をいくらもらって作ろうかという話しになりました。(私個人がお金をもらう訳ではなく店の売り上げとしてお金をもらうという話し)

ストックイラストに関してはこちら→ストックイラストって何?絵が下手でも収入を得る作戦とは?

でも私は材料費だけもらえればいいと思ったので、その旨を仕入れ先さんに連絡しました。なぜ製作費を要求しなかったのかというと、POPの製作で稼ぐつもりがなかったからです。でも周りの従業員からは「個人的にもらえる訳でもないし、給料が増える訳でもないからそう言えるんじゃないか」と思われていたようです。

でもそれも違います。確かに個人的にお金を払ってもらえるのであれば嬉しいですが、それでも私は材料費以外は貰わないつもりでした。結局そこでお金を貰ったとしても一時的なものにしか過ぎないし(連鎖的にお金出すから作ってと言う人が現れるとなれば別ですが)。

私がPOPを作っていた目的としては「POPを見てもらい、ものを買ってもらうため。」販売を促進させるためでした。別にPOPを買ってもらおうとは思っていません。だからお金は要求しませんでした。

もし仮に、何人の人にも作って欲しいと言われて、多くの時間を割かなければいけないという状況になったらお金をもらって作ると思います。そうしなければ最終的に生活費を稼ぐ時間もなくなってしまいますからね。当然と言えば当然かもしれません。

でもPOPを作ってあげたその後は、結局作ってもらったお礼ということで、仕入れている商品の価格を下げてくれたり、その商品のグッズをもらったり、接待してもらったりと、製作費をもらう以上に得をしました。

クリエイターの大部分の人は作品を利用してもらうために作っている

自分の作った作品でお金を得て生活している人も、それを目指している人も、根本にあるのは作るのが好きだからということだと思います。そして絵なら見てもらう、音楽なら聴いてもらう、本なら読んでもらう、物なら使ってもらうことを目的に作成しているはずです。お金の為というのはその次なのです。作成に費やす時間を多くする為についでにお金も稼ぐといった感じでしょうか。

漫画の「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」の第4部で岸辺露伴という漫画家のキャラクターが出てくるのですが、そのキャラのセリフにこんなセリフがあります。

「この岸辺露伴が金やちやほやされるためにマンがを描いていると思ったのかァーーーーッ!!」

「僕は読んでもらうためにマンガを描いている!」

これこそがまさにクリエイターの本質なんだと思います。

人に利用してもらうため。そして作るのが好きだから。良い作品が出来たから見て欲しい、聴いて欲しいといったものが本来の理由なんだと思います。

これはきっとクリエイターの人じゃなければ理解することが難しい。

初心を忘れるべからず

でも好きなことでお金を稼いでいく生活を目指している人の中には、この目的を忘れて、稼げるデザインをだったり、儲かる音楽をという考えになってしまう人もいます。そのように本来の目的だったり理由を忘れてしまうと上手く行かなくなることだって多くなります。

そういう時は本来のやり始めた理由を思い出して自由に作品を作ってみると良いかもしれません。

私もストックイラストやストック音源を作っていた時に、どんなものが儲かるのかとかどんなものがダウンロードされやすいのかとばかり考えてしまい、作りたいものが分からなくなったり楽しくなくなったりした経験があります。アイデアも湧かないし成果も出ないし楽しくない。

でも何かを自分で描いて作るのは本来は楽しいはず。自由に作品を作ることが一番大事なのです。自由に楽しく作ることで、その楽しさだったり自由な雰囲気が作品にも表れて共感を呼ぶことが出来るのだと思います。なのでもしスランプに陥った場合は自由にやってみるのが一番効果的かもしれない。それは仕事でもスポーツでも何でも同じだと思います。自由にやることで自分の持ち味というものが発揮されますからね。

そして自由に楽しくやると時間も忘れて夢中になれるので製作も捗ることだと思います。

何よりも作っている人が楽しめないのに作品を利用する人が楽しめる訳がないですからね。

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