こんにちは 彩将です！
最近うちの店はコロナの影響もあってか最近は商売あがったり状態です。お客さんが少ないどころかそこそこ大きい道路に面しているのに車通りが少ない。普段はもっと車が多かったのに。一般の車だけではなく営業車も減っているしトラックもいつもより少ない気がする。こういう時は諦めて社内ニートに徹するに限ります。
前回の記事はこちら→ワンオペガソスタ日誌８～最近よく見る高齢者ドライバーのニュースについて
ところで皆さんは屋根がないガソリンスタンドって見たことがありますか？
屋根がないスタンドなんてあるの？見たことない！って人も結構多いのではないかと思いますが。最近でもめっきり減りましたし、新しく開店するところでも屋根を付けないなんてところは、今ではないと思います。でも過去には屋根なしスタンドも結構作られていたようで、まだ残っている店もあります。
屋根のないスタンドが作られたのはなぜ？
屋根のないスタンドってなぜ作られたのでしょうか？一番の理由としては建設コストの問題です。そうです。ケチって作ったから屋根なしスタンドが生まれてしまったのです。でも他にも理由があります。
今ではほぼ全滅してしまったのではないか？と思われる屋根なしスタンドですが、ある地域ではまだ結構残っているのです。それは積雪が多い地域です。ガソリンスタンドの屋根はキャノピーと呼ばれたりもするのですが、どこのガソリンスタンドでも平な作りになっているじゃないですか。あれも平らな作りの方がコストが安く済むからという理由でどこも平らな作りになっているのですが、平らだと雪が積もったら積もりっぱなしになってしまう訳です。そして雪が積もり過ぎると雪の重みに耐えられなくなってしまい倒壊してしまうこともあるのです。数年に１度の大雪の時期なんかはガソリンスタンドの屋根が倒壊したなんてニュースをよく目にしたりすることもあります。
その積雪での倒壊を防ぐためにあえて屋根を付けなかったスタンドも多くあったのです。積もったら雪下ろしをすればいいだけと言えばそれだけなので、これも結局は経費の削減の為の理由です。
そうです。金の為です。
屋根がないのであれば補修費用も掛からないし、いろいろ安く済みます。
屋根なしスタンドで実際に働いてみて
私は屋根なしのガソリンスタンドでも働いていた時期があります。働いている人間からしてみれば大変なわけですよ。雨の日はカッパを着て仕事をするわけですが、それなりの質のものを着なければ仕事になりません。数百円で買えるような安いカッパだとすぐに水を弾かなくなってしまい、カッパの内側に浸みてきます。私がその店で働いていた時は上下で５，０００円くらいのカッパを実費で用意して使っていました。でも質の良いカッパでも回数を重ねて使っていると水を弾かなくなってやっぱり浸みてくるのです。私は弾きが悪くなるたびに洗車用の液体ワックスをかけていました。
濡れるのは体やカッパだけではありません。お客さんに渡すレシートだってグチャグチャになりますし、お客さんカードだって濡れるし。というかお客さんも車の中も雨で濡れてしまうことに。そうなるとお客さんだっていい思いはしません。売り上げにも影響してくるでしょう。最初は経費の節約のつもりだったかもしれませんが長い目で見ると売り上げが減ってしまった分、損したことと変わらなくなってしまいます。
冬に雪が降った日も大変です。屋根がある店なら屋根の下には雪は積もらないので除雪する面積が少なくて済みますが、屋根なし店の場合は屋根がない分除雪しなければならない面積は広くなります。屋根があると大雪の時は屋根の上の雪も下さなければなりませんが、屋根がないと大雪ではなくても除雪が大変になるのです。特に手作業だとかなり大変です。
屋根なしスタンドは失敗作だと思います。
昔は違う形の屋根もあった
昔は平らな屋根の他にドーム型の屋根も作られていたらしいです。ですがドーム型のスタンドはほとんど普及することがなかったので、今ではほぼ見られなくなってしまったのだとか。そのドーム型の屋根が普及しなかった原因もやっぱり金銭的な事情で、コストが結構高かったのだとか。
ドーム型なら雪が降っても積もりにくそうですね。
ガソリンスタンドの屋根は高さなどは消防法での決まりがあるけれど形の規定はないようです。それならドーム型ではなくても斜めだったり三角屋根だったりならコストを抑えて作ることが出来そうな気がする。屋根なしスタンドを改装して屋根を付ける場合や新しくスタンドを作る場合は、今までと違う形の屋根を考えてみてもいいかもしれない。
とは言えガソリンスタンドの数は年々減っているし、儲かりやすい商売じゃないので新しく作るって会社はほとんどないかもしれませんが。でも電気スタンドや水素スタンドなら新しく出来る日が来るのかもしれません。
どんな仕事であれ屋根のない環境での仕事は大変。特に商売業は天気が崩れてしまうと仕事にもならなくなってしまう。
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