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接客業で働いていると、お店や店員さんを気遣ってくれるお客さんもいれば、横暴な態度を取ったり、特別扱いを求めたりするお客さんにも出会います。
そんな中で、ふと疑問に思ったことがあります。
そもそも「常連客」とは、どんなお客さんのことを指すのでしょうか?
毎日のように来店する人なのか、店員に顔を覚えられている人なのか、それともお店でたくさんお金を使う人なのか。
実は、常連客には「何回来店すれば常連」という明確な基準があるわけではありません。
また、常連客だからといって、必ずしもお店に歓迎されるとは限りません。
今回は、接客業での私自身の経験も交えながら、常連客の意味や特徴、迷惑な常連客の行動、常連客と上客の違いについて考えていきます。
常連客とは?どんなお客さんを指すのか
そもそも、常連客とはどんなお客さんのことを言うのでしょうか?
人によって色々な考え方があると思いますが、一般的には、同じお店を繰り返し利用するお客さんのことを常連客と呼びます。
ただし、「週に何回以上来店すれば常連客」「何円以上買い物をすれば常連客」といった明確な基準があるわけではありません。
お店の種類や利用頻度、店員との関係によっても、常連客の捉え方は変わってくるでしょう。
店員が常連客だと認識する特徴
実際に接客をしている店員さんたちが、どのようなお客さんを常連客だと思っているのかというと、例えば次のような人が挙げられます。
- 顔を覚えるくらい頻繁に来店する人
- 決まった時間帯や曜日に来店する人
- 買い物の内容がいつも同じ人
- 従業員同士でよく話題に上がる人
- いつも同じ部屋や席を利用する人
- 店主や店員と仲が良い人
- よく店員に話しかけてくる人
などなど。
こうして考えてみると、必ずしも来店回数が多い人だけが常連客として認識されるわけではなさそうです。
むしろ、従業員の印象に残っているお客さんほど、常連客として認識されやすいのかもしれません。
いつも同じ商品を買っていたり、同じ席を利用していたりすると、自然と顔を覚えてしまうこともありますからね。
月1回の来店でも常連客だと思われることがある
私も以前、月に1回くらい、だいたい同じ日・同じ時間帯に利用していたコンビニがありました。
自分では常連客と言われるほど利用しているつもりはなかったのですが、あるとき店員さんから電子マネーを勧められた際に、
「常連さんなので持っていた方がお得ですよ」と言われたことがあります。
私はその店員さんの顔を覚えていましたが、まさか向こうも私のことを覚えているとは思っていませんでした。
というのも、ほかのコンビニの方がよく利用していましたし、そのお店には月に1回程度しか行っていなかったからです。
電子マネーの会員登録を勧めるための売り文句だったのかもしれませんが、それでも覚えてもらえていたことには驚きました。
こんな感じで、自分では常連客だと思っていなくても、お店側からは常連客として認識されていることがあります。
結局のところ、接客現場での常連客というのは、単純に来店回数だけではなく、
「何度か来店したことがあり、店員の印象に残っているお客さん」という意味合いも強いのではないでしょうか。
もちろん、お店や店員によって考え方は違いますが、常連客かどうかは必ずしも利用頻度だけで決まるものではないと思います。
常連客になるには何回通えばいい?
「何回くらいお店に通えば常連客になるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
結論から言うと、常連客になるために必要な来店回数や期間に、共通の明確な基準はありません。
例えば、毎日のように利用するコンビニと、年に数回しか利用しない高級レストランでは、常連客と認識されるまでの頻度も違ってくるでしょう。
コンビニであれば、週に何度も利用しているうちに店員さんに顔を覚えられることがあります。
一方、予約制の飲食店などでは、数か月に1回の利用でも、毎回同じお客さんが訪れていれば覚えてもらえることがあるかもしれません。
また、来店回数だけではなく、利用する時間帯も関係してきます。
例えば、毎週月曜日の朝8時に同じコンビニを利用している人がいたとします。
その時間帯にいつも勤務している店員さんからすれば、毎週顔を合わせるおなじみのお客さんです。
しかし、夕方に勤務している店員さんからすれば、一度も会ったことがないお客さんかもしれません。
同じお店でも、店員によって常連客としての認識が違うことは十分に考えられます。
さらに、いつも同じ商品を購入する人や、特徴的な注文をする人などは、比較的少ない来店回数でも印象に残ることがあります。
このことからも、常連客かどうかは来店回数だけではなく、利用の継続性や店員の印象によって変わると言えるのではないでしょうか。
常連客とリピーターの違いとは?
常連客と似た意味で使われる言葉に「リピーター」があります。
どちらも同じお店を繰り返し利用するお客さんですが、少しニュアンスが違います。
リピーターとは、一度利用したお店やサービスを再び利用するお客さんのことです。
例えば、初めて訪れた飲食店が気に入って、翌週もう一度利用した場合、その人はリピーターと言えるでしょう。
一方、常連客という言葉には、繰り返し利用するだけでなく、継続的に通っているというニュアンスがあります。
| 比較項目 | 常連客 | リピーター |
|---|---|---|
| 基本的な意味 | 同じお店を継続的に利用する人 | 同じお店を再び利用する人 |
| 来店回数 | 明確な基準なし | 再利用した時点で該当 |
| 店員との関係 | 顔を覚えられている場合もある | 顔を覚えられているとは限らない |
| 主な使われ方 | 日常会話や接客現場 | 販売促進やマーケティング |
例えば、初めて訪れた美容室を気に入り、2回目の予約をした場合はリピーターです。
その後、何年も同じ美容室に通い続けるようになれば、常連客と呼ばれることもあるでしょう。
ただし、常連客とリピーターは厳密に区別されるものではありません。
常連客もリピーターの一種であり、その中でも継続的に利用しているお客さんを常連客と呼ぶことが多いというイメージですね。
お店を運営する立場から考えると、新規のお客さんに再び来店してもらい、継続して利用してもらうことは、安定した売上につながる重要な要素です。
しかし、先ほど紹介したように、常連客になったからといって必ずしもお店にとって良いお客さんになるとは限りません。
大切なのは、単に来店回数を増やすことだけではなく、長く良い関係を築いていくことなのだと思います。
常連客だからといって良いお客さんとは限らない
常連客と聞くと、お店にとってありがたいお客さんというイメージがあるかもしれません。
確かに、定期的に来店してくれるお客さんがいれば売上も安定しやすくなりますし、お店としては常連客を増やしたいと考えるのも自然なことです。
しかし、常連客だからといって、必ずしも良いお客さんとは限りません。
中には、常連であることを理由に特別扱いを求めたり、店員やほかのお客さんに迷惑をかけたりする人もいます。

店員が困る迷惑な常連客の特徴
例えば、次のような行動を取る常連客は、お店にとって迷惑な存在になってしまうことがあります。
- 常連だからといって、何でも安くしてもらおうとする
- ほかに待っているお客さんがいるのに、自分を先に対応するよう要求する
- 忙しい店員に付きまとい、何度も話しかける
- 店員、特に新人スタッフやほかのお客さんに偉そうな態度を取る
- 「いつも利用してやっている」という態度を取る
- 店員との会話が何時間にも及ぶ
- ほかのお客さんに、店員のような立場で商品の説明をする
などなど。
こうした行動は、店員の仕事を妨げるだけでなく、ほかのお客さんにも迷惑をかけてしまいます。
どれだけ頻繁に来店していたとしても、常連客であることが何をしても許される理由にはなりません。
常連だからといって特別扱いを求めるお客さん
特に、常連客だからという理由で、何でも優遇してもらおうとする人を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
値引きやサービスを要求したり、ほかのお客さんより先に対応してもらおうとしたり。
中には、店員やほかのお客さんに横暴な態度を取る人もいます。
特に新人の店員に対して、
「俺(私)が誰だか分からないのか!?」
なんてことを言う人もいます。
いやいや、初めて会うのなら分からなくて当然ですよね。
むしろ、有名人でも何でもないのに、初対面の人が自分のことを知っている方が怖いと思うのは私だけでしょうか?
個人情報でも流出しているんじゃないかと心配になってしまいます。
もちろん、お店側が日頃の感謝として常連客にサービスをすることはあります。
しかし、それはあくまでお店側の判断によるものです。
常連客だからといって、自分から特別扱いを要求するのは違うのではないでしょうか。
自称常連客にありがちな勘違い
そして、こうした人の中には、店側が常連客だと認識しているわけではなく、本人だけが「自分は常連客だ!」と思い込んでいる人もいます。
いわゆる「自称常連客」という人たちです。
私も接客をしていて、そのようなお客さんを何度も見たことがあります。
ところが、自分は常連客だと言っている割には、あまりお店に来なかったりするんですよね。
ほかのライバル店のポイントカードを財布に何種類も入れていたり、うちの店のポイントカードがどれだったか分からなくなっていたり。
以前にも、常連客だと主張するお客さんから、
「〇色のカードだよね?ちょっと待ってね」と言われたことがありました。
しかし、実際には、
「うちのカードは△色です!」ということも。
別にほかのお店を利用することが悪いわけではありませんし、ポイントカードを覚えていないから常連客ではないというわけでもありません。
ただ、自分から常連客だと強く主張するのであれば、せめて利用しているお店のポイントカードくらいは覚えていてほしいものです。
こういう場面に遭遇すると、常連客かどうかは本人の思い込みだけでは決まらないのだと感じます。
自分では常連客だと思っていても、お店側から見ると少し困ったお客さんになっていることがあります。
ほかにも、接客現場で見かける「自称常連客」の勘違いについて、別の記事で紹介しています。
これはよくある勘違いです!自称常連客の人たちが勘違いしてしまっていること6選
忙しい店員への長話も迷惑になることがある
ほかに厄介なのが、店員との会話に関することです。
お客さんとしては悪気がないのかもしれませんが、見るからに忙しいときに付きまとって、無理やり会話を続けようとする人もいます。
手が空いているときなら、多少長く話すのも大歓迎です。
もちろん、店員によって考え方は違うでしょうけどね。
しかし、何時間も話し続けるとなると、さすがに話は別です。
お客さんから見ると暇そうにしていても、実際にはやらなければならない仕事が山積みになっていることもあります。
品出しや発注、清掃、事務作業など、お客さんの目には見えにくい仕事もたくさんありますからね。
話したい気持ちは分かりますが、時と場合を考えて、あまり長くならないようにした方が良いでしょう。
悪気がないからこそ、店員としても対応に困ってしまうことがあります。
接客業では、常連客に限らず、対応に困るお客さんと接する場面があります。
そんなとき、相手の言動に振り回されず、落ち着いて対応するための知識を身につけておくことも大切です。
クレーム対応や接客の基本を学びたい方は、関連する書籍も参考にしてみてはいかがでしょうか。
ほかのお客さんに商品説明を始める常連客
さらに、信じられないという方もいるかもしれませんが、こんなお客さんが現れることもあります。
それは、ほかのお客さんに、まるで店員のように商品の説明を始める常連客です。
店員が忙しくて話し相手がいないからなのか、ほかのお客さんに積極的に話しかける人がいるんですよね。
ただの世間話なら問題ないこともありますが、店員でもないのに商品の説明を長々と始めてしまうのは、少し困りものです。
本人はお店のために良かれと思っているのかもしれません。
しかし、商品について間違った情報を伝えてしまう可能性もありますし、説明を受けているお客さんが迷惑に感じていることだってあります。
場合によっては、そのような経験が原因で「もうこのお店には来たくない」と思われてしまうかもしれません。
いくら常連客であっても、お店の内部事情や商品の最新情報まで把握しているとは限りません。
良かれと思ってしたことが、結果的にお店やほかのお客さんの迷惑になってしまうこともあるのです。
店のために何かをしてあげたいという気持ちは分からなくもありませんが、それが単なる自己満足になっていないかは考えたいところですね。
このタイプのお客さんは、なかなか珍しいかもしれません。
常連客かどうかは誰が決める?自称常連客にならないために
そもそも、常連客かどうかというのは、お店側が判断したり、店員が自然と認識したりするものではないでしょうか。
もちろん、お客さん自身が「自分はこのお店の常連だ」と思うことは自由です。
毎日のように利用していたり、ほかのお店にはほとんど行かず、いつも同じお店を利用していたりするのであれば、そう思うのも自然なことでしょう。
ただし、自分から「私は常連客だ!」とわざわざ主張する必要はないと思います。

自分から常連客だと名乗るのは逆効果?
そもそも、自分から常連客だと言うのって、なんだかカッコ悪くないですか?
もちろん、何気ない会話の中で「ここにはよく来るんですよ」と話す程度なら、何も問題はありません。
しかし、特別扱いしてもらうために常連客だと主張するのは、少し違うと思います。
自分を良く見せたいのであれば、なおさら偉そうな態度を取らない方が良いでしょう。
本当にお店にとってありがたい常連客なら、自分からアピールしなくても自然と覚えてもらえるものだと思います。
常連客だという自覚があっても、せめて心の中で思っておくくらいがちょうど良いのかもしれませんね。
店員に覚えられていないこともある
例えば、お客さんが店員に向かって、
「俺はここの常連だろ!」と言ったとします。
ところが、肝心の店員さんがそのお客さんのことを覚えていなかったらどうでしょうか?
ちょっと恥ずかしいですよね。
お店には毎日たくさんのお客さんが来店しますし、店員の勤務時間帯によっては、何度も利用しているお客さんでも顔を合わせたことがない場合があります。
特に、新人スタッフであれば、以前から利用しているお客さんの顔を知らなくても当然です。
そのため、来店回数が多いからといって、すべての店員に顔を覚えられているとは限りません。
逆に、先ほど紹介した私のコンビニでの体験談のように、月に1回程度の利用でも覚えられていることがあります。
結局、常連客として認識されるかどうかは、来店回数だけで決まるものではないのでしょう。
店員に覚えてもらいたいなら、自分も相手を覚えよう
そして、私が接客をしていて気になるのが、自分は常連客だと主張するのに、店員の顔や名前をまったく覚えていない人です。
もちろん、店員全員の名前まで覚える必要はありません。
ただ、自分のことを覚えてもらいたいのであれば、まずは自分も相手に関心を持つことが大切なのではないでしょうか。
いつも対応してくれる店員さんの顔を覚えたり、挨拶を交わしたりするだけでも、お互いの印象は変わってくると思います。
自分は相手を覚えていないのに、自分のことだけ覚えてもらおうというのは、少し虫が良い話ですよね。
それに、常連客として認識されたいからといって、無理に話しかけたり、必要以上に親しくなろうとしたりする必要もありません。
普通に買い物をして、店員さんに丁寧に接していれば、それだけで良い印象を持ってもらえることもあります。
常連客であることをアピールするよりも、お互いに気持ちよく接することの方が大切だと思います。
店員さんと自然に親しくなるためには、常連客であることをアピールするよりも、普段の接し方が大切です。
店員さんとの距離を縮める方法については、こちらの記事でも紹介しています。
店員さんと仲良くなる方法|気になる店員との距離の縮め方・脈ありサイン・連絡先の渡し方
常連客と上客の違いとは?お店にとって本当にありがたいお客さん
ここまで紹介してきたように、常連客だからといって必ずしも良いお客さんとは限りません。
中には、お店の営業に悪影響を与えたり、ほかのお客さんの迷惑になったりするような常連客もいます。
そのため、売上を増やしたいからといって、安易に常連客を増やそうとするのは良くないかもしれません。
もちろん、良い常連客が増えることは、お店にとって大きなメリットです。
しかし、毎回サービスを要求するようなお客さんや、店員に横暴な態度を取るお客さんばかりが増えてしまうと、従業員の負担も大きくなってしまいます。
さらに、ほかのお客さんが居心地の悪さを感じて、お店から離れてしまう可能性だってあります。
そうなると、良いお客さんが減り、迷惑な行動を取るお客さんばかりが残ってしまうことにもなりかねません。
「類は友を呼ぶ」という言葉もありますが、お店の雰囲気によって、集まるお客さんの傾向が変わってくることもあるでしょう。
だからこそ、常連客を増やすことだけではなく、お店にとって良いお客さんを大切にすることが重要なのだと思います。
常連客と上客は何が違う?
では、常連客と上客にはどのような違いがあるのでしょうか?
一般的に、常連客は同じお店を繰り返し利用するお客さんを指します。
一方、上客は、お店にとって売上面などで大きく貢献してくれる、ありがたいお客さんを指すことが多い言葉です。
つまり、常連客は来店頻度や利用の継続性、上客はお店への貢献度に注目した呼び方と言えるでしょう。
例えば、2〜3か月に1度しか来店しないお客さんは、常連客とは呼ばれないかもしれません。
しかし、来店するたびにたくさんの商品を購入してくれるのであれば、お店にとってはありがたいお客さんです。
逆に、毎日のように来店していても、そのたびに無理な値引きを要求したり、店員の仕事を妨げたりするのであれば、必ずしも歓迎されるとは限りません。
もちろん、常連客でありながら上客でもある人はたくさんいます。
常連客と上客は、どちらか一方にしか当てはまらないものではないということですね。
お店にとってありがたいお客さんの特徴
私が思うお店にとってありがたいお客さんは、単にたくさんお金を使ってくれる人だけではありません。
例えば、次のようなお客さんです。
- 定期的にお店を利用してくれる人
- 一度の買い物で多くの商品を購入してくれる人
- 店員に対して丁寧に接してくれる人
- 混雑しているときに順番を待ってくれる人
- ほかのお客さんの迷惑になる行動をしない人
- お店や従業員のことを気遣ってくれる人
- 「ありがとう」などの感謝の言葉を伝えてくれる人
例えば、買い物の金額はそれほど多くなくても、混雑しているときに快く待ってくれるお客さんがいます。
また、
「頑張って!」
「いつもありがとう!」
なんて声を掛けてくれる人もいます。
こうした温かい言葉は、従業員にとって大きな励みになります。
接客業をしていると、理不尽な要求をされたり、嫌な思いをしたりすることもあります。
そんなとき、お客さんから感謝の言葉を掛けてもらえると、それだけで少し気持ちが楽になることもあるんですよね。
売上への貢献という意味での上客とは少し違うかもしれませんが、お店や従業員にとって大切にしたいお客さんであることは間違いないと思います。
常連客を増やすよりも良いお客さんを大切にしたい
お店を経営するうえで、常連客を増やすことはもちろん重要です。
しかし、来店回数だけでお客さんの価値を判断するのは、少し違うのではないでしょうか。
たくさん買い物をしてくれる人もいれば、少額の買い物でも長年利用してくれる人もいます。
そして、店員に気遣いの言葉を掛けてくれる人や、ほかのお客さんへの配慮を忘れない人もいます。
それぞれ、お店にとってありがたい存在です。
だからこそ、私は常連客という区分だけではなく、良客や上客という見方も大切にした方が良いと思っています。
もちろん、売上に貢献してくれるからといって、ほかのお客さんに不公平な対応をして良いわけではありません。
お店のルールや公平性を守りながら、日頃の感謝を伝えたり、より良いサービスを提供したりすることが大切なのでしょう。
本当に大切なのは、何回来店したかだけではなく、お店とお客さんがお互いに気持ちよく関われる関係を築くこと。
常連客だから偉いわけでも、たくさんお金を使う人だけが良いお客さんというわけでもありません。
お店にとっても、お客さんにとっても、居心地の良い関係を築いていきたいものですね。
お客さんに満足してもらうことはもちろん大切ですが、良いサービスを提供するためには、従業員が働きやすい環境を整えることも重要です。
顧客満足度(CS)と従業員満足度(ES)の関係については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ESとCSの関係性について考える。業績を上げるために必要なこととは?
常連客を増やすことも大切ですが、長く利用してもらえるお店をつくるには、顧客満足度や従業員との関係について考えることも欠かせません。
店舗運営や顧客心理について、もう少し詳しく学びたい方には、マーケティングや店舗経営に関する書籍もおすすめです。
店員に好かれる常連客の特徴とは?
前の章では、お店にとってありがたいお客さんについて紹介しました。
では、実際に接客する店員の立場から見ると、どのような常連客が好印象なのでしょうか?
たくさん買い物をしてくれることや、何度も来店してくれることは、もちろんありがたいことです。
しかし、店員が「また来てほしい」と感じるお客さんには、売上や来店回数だけでは測れない魅力があります。
例えば、忙しいときに少し気遣ってくれたり、何気ない会話の中で感謝の言葉を伝えてくれたり。
特別なことをしているわけではなくても、こうした日頃の振る舞いが店員の印象に残ることがあります。
ここからは、私自身の接客経験を踏まえながら、店員に好かれやすい常連客の特徴を紹介していきます。

店員に対して偉そうな態度を取らない
まず大切なのは、店員に対して横暴な態度を取らないことです。
「お金を払っているのだから、何を言っても許される」
「いつも利用しているのだから、特別扱いされて当然」
そんな考え方では、いくら頻繁に来店していても、店員から良い印象を持たれるのは難しいでしょう。
反対に、特別なことをしなくても、普通に挨拶をして、丁寧に接してくれるだけで好印象につながることがあります。
当たり前のことのようですが、接客業をしていると、その当たり前が意外とありがたかったりするんですよね。
常連客として認められようとするよりも、一人のお客さんとして礼儀を大切にする方が、結果的に良い関係につながるのだと思います。
忙しいときに店員を気遣ってくれる
店員が忙しそうにしているときに、少し気遣ってくれるお客さんもありがたい存在です。
例えば、レジに行列ができているとき。
店員が一生懸命対応しているにもかかわらず、急かしたり文句を言ったりするお客さんもいます。
そんな中で、
「急がなくて大丈夫ですよ」
「忙しそうですね。頑張ってください」
なんて声を掛けてもらえると、気持ちが少し楽になることがあります。
もちろん、お客さんに我慢ばかりしてもらうのが当然というわけではありません。
お店側も、できるだけ待たせないように努力する必要があります。
ただ、お互いの立場を少し考えられるだけで、接客の雰囲気は大きく変わるものです。
感謝の言葉を自然に伝えてくれる
個人的には、店員に対して自然に「ありがとう」と言えるお客さんも、印象に残りやすいと思います。
接客業では、商品を渡したり、会計をしたりするのは日常的な仕事です。
それでも、対応が終わったときに、
「ありがとう!」と声を掛けてもらえると、やっぱり嬉しいものです。
何か特別なサービスを受けたときだけではなく、普段の何気ないやり取りで感謝を伝えられる人は素敵ですよね。
もちろん、感謝の言葉がなければ悪いお客さんというわけではありません。
ただ、お互いに気持ちよく接するための、ちょっとしたきっかけになると思います。
常連客であることを必要以上にアピールしない
そして、この記事で何度も触れていることですが、常連客であることを必要以上にアピールしない人も好印象です。
毎日のように来店していても、特別扱いを求めず、ほかのお客さんと同じように接してくれる人。
店員と顔なじみになっても、忙しいときには無理に話しかけず、自然な距離感を保ってくれる人。
こうしたお客さんは、お店としても安心して接客しやすいのではないでしょうか。
何度も利用しているうちに店員と親しくなることはありますが、だからといって店員とお客さんの立場がなくなるわけではありません。
親しくなったからこそ、相手への配慮を忘れないことも大切です。
本当に良い常連客は、自分から常連だと主張する必要がない。
私はそう思っています。
ただし、店員に好かれるために無理をする必要はありません。
普通に買い物を楽しみ、お互いに気持ちよく接することができれば、それで十分なのではないでしょうか。
接客業をしていると、常連客に限らず、対応に困ってしまうお客さんに出会うことがあります。
実際にガソリンスタンドで働いていたときのエピソードも紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
こんなことされたら対応に困る!?迷惑な観光客まとめ ワンオペガソリンスタンド日誌13
常連客に関するよくある質問
最後に、常連客について疑問に思われやすいことをまとめてみました。
Q. 週1回の来店でも常連客になる?
週1回の来店でも、常連客として認識される可能性はあります。
例えば、毎週同じ曜日や時間帯に利用していれば、店員に顔を覚えられることもあるでしょう。
ただし、何回通えば常連客になるという明確な基準はありません。
お店の種類や来店する時間帯によっても変わってきます。
Q. 常連客は店員に顔を覚えられている?
必ずしもそうとは限りません。
頻繁に利用していても、店員の勤務時間帯が違えば顔を合わせないことがあります。
また、来店客数の多いお店では、一人ひとりの顔を覚えることが難しい場合もあるでしょう。
店員に顔を覚えられていないからといって、常連客ではないというわけではありません。
Q. 常連客は特別扱いしてもらえる?
常連客だからといって、必ず特別扱いを受けられるわけではありません。
お店によっては、ポイントサービスや会員特典など、継続利用するお客さんに向けたサービスを用意している場合があります。
しかし、そうしたサービスと、個人的な値引きや優先対応を要求することは別の話です。
特別扱いを受けることは、常連客の当然の権利ではありません。
Q. 常連客とお得意様は同じ意味?
似た意味で使われますが、ニュアンスが少し違います。
常連客は、同じお店を継続的に利用するお客さんという意味合いが強い言葉です。
一方、お得意様は、継続的な取引や利用を通じて、お店と良好な関係を築いているお客さんに対して使われることが多い言葉です。
ただし、実際にはお店や業種によって使い方が異なり、ほぼ同じ意味で使われることもあります。
Q. 店員と仲良くなれば常連客と言える?
店員と仲が良いことは、常連客として認識されるきっかけの一つにはなるでしょう。
しかし、仲が良いからといって、必ずしも常連客になるわけではありません。
また、常連客であっても店員と親しく話すとは限りません。
必要以上に会話をしなくても、長年同じお店を利用している人はたくさんいます。
常連客であることと、店員との親しさは必ずしも同じではないということですね。
まとめ|常連客よりも大切にしたいこと
今回は、常連客とはどんなお客さんなのか、迷惑な常連客の特徴や上客との違いについて、私自身の接客経験も交えながら紹介しました。
常連客という言葉には、同じお店を繰り返し利用するお客さんという意味がありますが、何回来店すれば常連客になるという明確な基準はありません。
また、常連客だからといって、必ずしもお店にとって良いお客さんとは限りません。
頻繁に来店してくれることはありがたいですが、それを理由に特別扱いを要求したり、店員やほかのお客さんに迷惑をかけたりするのは違うと思います。
反対に、来店回数がそれほど多くなくても、たくさん買い物をしてくれる人や、店員に気遣いの言葉を掛けてくれる人もいます。
そうしたお客さんも、お店にとっては大切な存在です。
この記事で伝えたかったことを整理すると、次のようになります。
- 常連客になるための明確な来店回数や金額の基準はない
- 常連客として認識されるかどうかは、お店や店員によって異なる
- 常連客であることは、特別扱いを要求する理由にはならない
- 常連客と上客では、お店への貢献度などの捉え方が異なる
- 店員やほかのお客さんへの気遣いも、良い関係を築くうえで大切
お店を利用する側としても、接客する側としても、お互いに気持ちよく過ごせることが一番ではないでしょうか。
私自身、これまで接客業をしてきた中で、色々なお客さんと出会ってきました。
困ったお客さんもいれば、何気ない一言で仕事へのやる気を取り戻させてくれるお客さんもいました。
だからこそ、単に常連客を増やすことだけを考えるのではなく、本当に大切にしたいお客さんとの関係を築くことが重要だと思っています。
そして、お客さんの立場であれば、無理に常連客だとアピールする必要はありません。
いつも通り買い物を楽しみ、店員さんや周囲のお客さんへの配慮を忘れなければ、それで十分です。
常連客であることよりも、また来てほしいと思ってもらえるお客さんでありたいものですね。
接客術やクレーム対応、店舗経営について学びたい方は、ビジネス書を読んでみるのも一つの方法です。
Amazonの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」では、対象となるビジネス書などを読むことができます。
気になる方は、読み放題の対象作品や利用条件を確認してみてください。



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