11月になると、Amazonや楽天市場、大型ショッピングモール、家電量販店などで目にする機会が増える「ブラックフライデー」。
テレビCMやネット広告などで大々的にセールが告知されるため、
「ブラックフライデーってそもそも何?」
「なぜ“ブラック”と呼ばれているの?」
「いつから日本でもやるようになったの?」
と疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
ブラックフライデーは、もともとアメリカの「Thanksgiving Day(感謝祭)」と深く関係する言葉です。
現在では大規模なセールが行われる日として知られていますが、「ブラック」という名前についてもさまざまな説が語られており、よく知られている**「お店が黒字になるからブラックフライデー」**という説明だけでは、その歴史を十分に説明できません。
さらに日本にはアメリカのような感謝祭の祝日がないにもかかわらず、現在では11月を代表するセールイベントのひとつとして定着しつつあります。
では、ブラックフライデーはどのように誕生し、なぜ日本でも広まったのでしょうか。
この記事では、ブラックフライデーとは何なのか、なぜ「ブラック」と呼ばれるのか、その由来や歴史、日本で広まった理由までわかりやすく解説します。
後半では、ブラックフライデーで安くなりやすい商品や、セールで損をしないために知っておきたいポイントについても紹介します。
ブラックフライデーとは?
ブラックフライデー(Black Friday)とは、アメリカの「Thanksgiving Day(感謝祭)」の翌日にあたる金曜日を指す言葉です。
現在ではアメリカだけでなく、日本を含むさまざまな国で大規模なセールが行われる時期として知られています。
家電やパソコン、ファッション、日用品、おもちゃなど幅広い商品がセール対象になることがあり、年末商戦の重要なタイミングのひとつとなっています。
ただし、「ブラックフライデー」という名前の祝日があるわけではありません。
もともとはアメリカの感謝祭翌日の金曜日を指す言葉であり、そこから大規模なショッピングイベントとして広まっていきました。
毎年11月に行われる大型セール
ブラックフライデーといえば、多くの人がイメージするのが大規模なセールです。
アメリカでは感謝祭が終わるとクリスマスまで約1か月となり、本格的なホリデーシーズンの買い物が始まります。
そのため感謝祭翌日の金曜日には、多くの小売店がセールを行うようになりました。
現在では実店舗だけでなく、インターネット通販でもブラックフライデーに合わせたセールが行われています。
日本でも11月になると、
- ショッピングモール
- スーパーマーケット
- 家電量販店
- ファッション関連店舗
- インターネット通販
など、さまざまな企業が「ブラックフライデー」の名称を使ったセールを開催しています。
そのため現在の日本では、「11月に行われる大型セール」というイメージを持っている方も多いでしょう。
ブラックフライデーはいつ開催される?
本来のブラックフライデーは、アメリカの感謝祭の翌日の金曜日です。
アメリカの感謝祭は「11月の第4木曜日」と定められているため、ブラックフライデーはその翌日になります。
そのため毎年同じ日付になるわけではありません。
例えば2026年の場合、アメリカの感謝祭は11月26日(木)なので、その翌日の11月27日(金)がブラックフライデーにあたります。
ただし、現在行われているブラックフライデーセールが、必ずこの1日だけ開催されるとは限りません。
企業によっては数日前からセールを開始したり、週末を含めて数日間開催したり、さらに長い期間を「ブラックフライデーセール」として設定したりすることもあります。
特に日本では、本来のブラックフライデー当日よりも広い期間を使ってセールが行われることも珍しくありません。
そのため買い物をする場合は、「11月の第4金曜日だけ」と考えず、利用したい店舗やECサイトの開催期間を確認しておくことが大切です。
アメリカの感謝祭との関係
ブラックフライデーを理解するうえで欠かせないのが、アメリカの「Thanksgiving Day(感謝祭)」です。
アメリカでは毎年11月の第4木曜日がThanksgiving Dayとなっています。
家族や親しい人たちが集まり、食事を囲む日として広く知られている祝日です。
そして、その翌日がブラックフライデーです。
感謝祭が終わるとクリスマスが近づくため、プレゼントや年末に必要なものを購入する人が増えていきます。
こうした時期と重なったことから、感謝祭翌日の金曜日は次第に大規模な買い物の日として発展していきました。
つまりブラックフライデーは、単に「11月に突然行われるセール」ではなく、アメリカの感謝祭からクリスマス商戦へと移っていく時期と深く関係したショッピングイベントなのです。
では、なぜこの日が「ブラックフライデー」と呼ばれるようになったのでしょうか。
次に、ブラックフライデーという少し不思議な名前の由来を詳しく見ていきましょう。
「日本の勤労感謝の日とアメリカのThanksgiving Dayは同じものではない」
→ 勤労感謝の日とは?なぜ11月23日?新嘗祭との関係をわかりやすく解説
なぜ「ブラックフライデー」と呼ばれるの?
「ブラックフライデー」という言葉を初めて聞いたとき、
「どうして楽しいセールなのに“ブラック”なの?」
と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
現在では「お店が赤字から黒字になるほど売れるからブラックフライデー」と説明されることがあります。
確かに「黒字」という意味とブラックフライデーを結びつける説明は広く知られています。
しかし、ブラックフライデーという名称の歴史をたどると、もともとは別の意味で使われていたと考えられています。
「黒字になるからブラック」は本当?
ブラックフライデーについてよく語られるのが、
「感謝祭翌日のセールで商品が大量に売れ、小売店の収支が赤字から黒字になるため“ブラックフライデー”と呼ばれるようになった」
という説です。
会計では伝統的に損失を赤、利益を黒で記録することがあり、「in the red(赤字)」と「in the black(黒字)」という表現もあります。
そのため、大量の商品が売れるブラックフライデーと「黒字」は非常に結びつけやすい説明です。
しかし、この説明がブラックフライデーという名称の最初の由来だったとは考えられていません。
「黒字になる日」という説明が広く使われるようになったのは、ブラックフライデーという言葉がすでに存在した後のことです。
では、もともとの「ブラック」は何を意味していたのでしょうか。
名前の由来はアメリカ・フィラデルフィア?
現在のショッピングイベントにつながる「ブラックフライデー」という名称の起源として有力なのが、アメリカのペンシルベニア州フィラデルフィアです。
1950年代から1960年代にかけて、感謝祭翌日のフィラデルフィアには非常に多くの人が集まっていました。
感謝祭後の買い物客に加え、当時この時期に開催されていたアメリカンフットボールの「Army-Navy Game(陸軍士官学校対海軍兵学校)」を観戦するため、多くの人が街を訪れたのです。
その結果、街では激しい交通渋滞や混雑が発生しました。
警察官にとっては交通整理などへの対応が必要となり、通常以上に忙しい一日となります。
こうした感謝祭翌日の混乱した状況を表現するため、フィラデルフィアの警察などの間で「Black Friday」という言葉が使われるようになったとされています。
つまり、当初の「ブラック」には、
「お店が黒字になる」というポジティブな意味ではなく、
「街が大混雑して大変な金曜日」というネガティブなニュアンスがあったのです。
1960年代初頭には「Black Friday」という名称がフィラデルフィアでかなり浸透しており、地元の商店側がネガティブな印象を嫌って「Big Friday」と呼び替えようとしたこともありました。
しかし、この名称は定着せず、「Black Friday」という言葉が残っていきます。
「ブラック」という名前が定着するまで
フィラデルフィアで使われていた「Black Friday」という言葉は、すぐに現在のような全米規模の名称になったわけではありません。
その後、感謝祭翌日に多くの人が買い物をする習慣が広がり、ブラックフライデーという言葉も徐々に知られるようになっていきます。
そして1980年代頃になると、小売業界を中心に、
「大量の商品が売れ、店の収支が赤字から黒字になる日」
というポジティブな説明が広まっていきました。
もともとは交通渋滞や人混みなどを表したネガティブな名称だったものが、小売店にとって「大きな利益を生み出す日」というイメージへ変化していったのです。
現在では「ブラックフライデー」と聞いて、交通渋滞をイメージする人よりも、
「一年の中でも大きなセールが行われる日」と考える人の方が多いでしょう。
つまり「ブラックフライデー」の“ブラック”は、
混雑や混乱を表す言葉として使われる
↓
感謝祭翌日の買い物の日として名称が広まる
↓
「店が黒字になる」というポジティブな説明も普及する
↓
大型セールを象徴する名称として定着
という変化をたどってきたと考えると分かりやすいでしょう。
なお、「ブラックフライデーは奴隷が安売りされた日に由来する」といった説がインターネット上で語られることもありますが、この説を裏付ける歴史的根拠は確認されていません。
ブラックフライデーの由来を説明するときは、現在のショッピングイベントにつながる名称がフィラデルフィアで使われた歴史と、その後に広まった「黒字」の説明を分けて考えることが重要です。
ブラックフライデーはいつから始まった?
現在では世界的な大型セールとして知られているブラックフライデーですが、「○年にブラックフライデーセールが始まった」と単純にひとつの年を起源として示すのは難しいものがあります。
感謝祭後にクリスマス商戦が始まる習慣、感謝祭翌日の混雑を「Black Friday」と呼ぶようになった歴史、そして小売店が大規模なセールを展開するようになった流れが重なり、現在のブラックフライデーへと発展していったからです。

ブラックフライデーの起源
アメリカでは、ブラックフライデーという名称が定着する以前から、感謝祭の後はクリスマスに向けた買い物が本格化する時期でした。
特に20世紀に入ると、感謝祭とクリスマス商戦との結びつきが強くなっていきます。
例えばニューヨークで1924年に始まった百貨店Macy’sのパレードも、当初からクリスマス商戦との関係がありました。
感謝祭が終わるとクリスマスまでの買い物シーズンが始まるという流れは、現在のブラックフライデーにつながる重要な背景のひとつです。
ただし、この時点ですでに現在のような「ブラックフライデー」という全国規模のセールイベントが存在していたわけではありません。
感謝祭翌日の買い物習慣と「Black Friday」という名称が結びついていくのは、さらに後のことです。
1960年代には名称が使われていた
現在のショッピングイベントにつながる「Black Friday」という言葉は、1950年代後半にはアメリカ・フィラデルフィアで使われるようになっていたとされています。
感謝祭翌日になると、クリスマスの買い物客や観光客などが街へ押し寄せ、道路や店舗が大混雑しました。
フィラデルフィアの警察などが、この混乱した金曜日を「Black Friday」と呼ぶようになります。
そして1961年頃には、この名称がフィラデルフィアでかなり広く知られるようになっていました。
地元の商店などは「Black」という言葉が持つネガティブな印象を嫌い、「Big Friday」という名称へ変更しようとしたこともありました。
しかし「Big Friday」は定着せず、「Black Friday」という名称が残っていきます。
ただし、この段階でも「Black Friday」という言葉がアメリカ全土で広く使われていたわけではありません。
もともとはフィラデルフィア周辺で使われていた地域的な表現だったのです。
全米規模のショッピングイベントへ
ブラックフライデーという名称が現在のようなショッピングイベントとして広く知られるようになるのは、さらに後のことです。
1980年代になると、小売業界などを中心に、
「感謝祭翌日の大量の買い物によって、店の収支が赤字から黒字になる」という説明が広まっていきました。
それまで「混雑して大変な金曜日」というネガティブな意味を持っていたブラックフライデーが、「小売店が大きな利益を上げる日」というポジティブなイメージへと変化していったのです。
そして1990年代になるとブラックフライデーの人気はさらに高まり、店舗が深夜や早朝から営業したり、目玉商品を大幅に値下げしたりする販売方法も広がっていきました。
その後、インターネット通販が普及するとブラックフライデーの形も変化します。
実店舗だけでなくECサイトでも大規模なセールが行われるようになり、ブラックフライデーはアメリカ国外にも広がっていきました。
現在では、ブラックフライデー当日だけではなく、その前後を含めて数日間、あるいは1週間以上にわたってセールを開催する企業もあります。
ブラックフライデーの歴史を大まかに整理すると、
感謝祭後にクリスマス商戦が始まる習慣が形成される
↓
1950年代後半、フィラデルフィアで感謝祭翌日の混雑を「Black Friday」と呼ぶようになる
↓
1960年代にはフィラデルフィアで名称が定着
↓
1980年代頃から「赤字から黒字になる日」という説明とともにポジティブな意味が広がる
↓
1990年代以降、大型ショッピングイベントとしてさらに成長
↓
インターネット通販の普及とともに世界各地へ拡大
という流れになります。
現在では当たり前のように使われている「ブラックフライデー」という言葉も、最初から大型セールの名称として作られたものではありません。
数十年をかけて意味や使われ方が変化し、現在の巨大なショッピングイベントへと発展していったのです。
ブラックフライデーは日本でいつから始まった?
アメリカでは長い歴史を持つブラックフライデーですが、日本で広く知られるようになったのは比較的最近です。
現在では11月になると、ショッピングモールやスーパー、家電量販店、ネット通販などで「ブラックフライデー」という言葉を頻繁に目にするようになりました。
では、日本ではいつ頃からブラックフライデーが行われるようになったのでしょうか。
日本でも2010年代にブラックフライデーセールが登場
日本でブラックフライデーが本格的なセールイベントとして登場するようになったのは、2010年代です。
日本にはアメリカのThanksgiving Day(感謝祭)と同じ祝日はないため、もともと「感謝祭翌日の金曜日に買い物をする」という習慣もありませんでした。
そのため、アメリカのブラックフライデーがそのまま日本へ定着したわけではありません。
日本では主に、
「11月に行われる大型セール」としてブラックフライデーが取り入れられていきます。
日本で比較的早い時期から大規模に実施していた企業のひとつが、日本トイザらスです。
日本トイザらスは2014年11月28日から30日まで、アメリカのブラックフライデーに合わせて、全国のトイザらス・ベビーザらス店舗とオンラインストアで「ブラック・フライデー」キャンペーンを初めて開催しました。
このときは一部商品を対象に大幅な値引きセールが行われています。
翌2015年には対象商品を100種類以上へ拡大。
日本トイザらスによると、2014年の初開催時には初日から完売する商品も出るなど好評だったことから、翌年はセール規模を大きくしています。
このように、2010年代半ばには日本でもブラックフライデーを冠した大型セールが行われるようになっていました。
2016年頃から大手小売各社の取り組みが目立つように
日本でブラックフライデーの認知度が大きく高まっていく転機のひとつとなったのが、2016年前後です。
この頃になると、大型ショッピングモールやスーパーなどでもブラックフライデーを前面に出したセールが行われるようになり、テレビCMやチラシ、店頭広告などを通じて「ブラックフライデー」という言葉を目にする機会が増えていきました。
特に全国規模で展開する大手小売企業がブラックフライデーを取り入れたことで、それまでアメリカのセール文化に詳しくなければ馴染みの薄かった言葉が、日本の消費者にも知られるようになっていきます。
ここで重要なのは、
「2016年に日本で初めてブラックフライデーが行われた」わけではないということです。
少なくとも日本トイザらスでは2014年からブラックフライデーセールを実施しています。
そのため日本での歴史を説明するときは、
2010年代に一部企業が導入
↓
2014年には日本トイザらスが全国規模で開催
↓
2016年前後から大手小売各社の取り組みが目立つようになる
↓
その後、実店舗やECサイトへ広く拡大
という流れで考えると分かりやすいでしょう。
ECサイトや大手小売店にも拡大
その後、ブラックフライデーは日本のさまざまな企業へ広がっていきました。
実店舗だけでなくネット通販でも大規模なセールが行われるようになり、「11月はブラックフライデー」というイメージも次第に強くなっていきます。
また、日本のブラックフライデーにはアメリカとは少し違った特徴があります。
アメリカでは本来、感謝祭翌日の金曜日がブラックフライデーですが、日本では必ずしもその1日だけに限定されません。
企業によっては、
- ブラックフライデーより前からセールを始める
- 週末を含めて数日間開催する
- 1週間以上セールを行う
- オンラインと実店舗で開催期間を変える
といった形で実施されることがあります。
例えば日本トイザらスでも、2014年の初開催では3日間だったセールが、その後は対象商品や開催期間を拡大しています。
つまり日本では、アメリカの「感謝祭翌日の金曜日」という文化そのものが定着したというよりも、ブラックフライデーという大型セールの仕組みが日本の商習慣に合わせて取り入れられたと考える方が実態に近いでしょう。
現在では「ブラックフライデー」という名称そのものが、11月の大型セールを象徴する言葉として日本でも広く使われるようになっています。
では、感謝祭という文化がない日本で、なぜブラックフライデーはここまで広まったのでしょうか。
次に、日本でブラックフライデーが定着していった理由を詳しく見ていきます。
ブラックフライデーが日本で広まった理由
アメリカでは感謝祭翌日の買い物と深く結びついているブラックフライデー。
一方、日本にはアメリカと同じThanksgiving Day(感謝祭)の習慣がありません。
それにもかかわらず、現在では11月になると多くの店舗やECサイトでブラックフライデーセールが行われています。
日本でブラックフライデーが広まった背景には、いくつかの理由が考えられます。

11月に大型セールを行いやすかった
日本では以前から、年末年始になるとさまざまなセールが行われてきました。
12月にはクリスマス商戦や歳末セールがあり、年が明ければ初売りや福袋があります。
一方、その直前にあたる11月は、12月や1月ほど大きな商戦イベントが集中している時期ではありませんでした。
そこで11月後半にブラックフライデーを取り入れることで、年末商戦へ向けて買い物需要を盛り上げる新しいイベントを作ることができます。
さらに時期的にも、
- 冬物の衣類
- 暖房器具
- 家電
- クリスマスプレゼント
- 年末年始に必要な日用品
- おもちゃやゲーム
などの需要が高まり始めます。
日本トイザらスでも2014年に初めてブラックフライデーセールを開催したところ、初日から完売する対象商品が出ました。
翌2015年には対象商品を100種類以上へ拡大しており、ブラックフライデーが日本でもセールイベントとして受け入れられる余地があったことが分かります。
→ 新嘗祭とは?何をする日?由来や歴史・食べ物・現代の過ごし方をわかりやすく解説
ネット通販の普及
ブラックフライデーが広がるうえで、ネット通販との相性の良さも無視できません。
実店舗のセールでは営業時間や場所などの制約がありますが、ECサイトなら全国の利用者が参加できます。
さらに、
「○%OFF」
「期間限定」
「ポイントアップ」
「数量限定」
といったセール情報もインターネット上で拡散されやすく、ブラックフライデーというイベントそのものを多くの人に知ってもらうきっかけになります。
実際、日本トイザらスが2014年に初めてブラックフライデーを開催した際も、全国の実店舗だけでなくオンラインストアが対象になっていました。
その後も日本では実店舗とネット通販の両方でブラックフライデーが行われるようになり、11月の大型セールとして目にする機会が増えていきます。
年末商戦を早くスタートできる
ブラックフライデーは11月後半に行われるため、企業側から見ると12月を待たずに年末商戦を盛り上げられるイベントでもあります。
特に、
ブラックフライデー
↓
クリスマス
↓
歳末セール
↓
初売り
と大型の販売イベントをつなげることで、11月後半から年始まで買い物需要を継続させやすくなります。
消費者側にとっても、クリスマスプレゼントや年末に必要な商品を早めに安く購入できる機会になります。
そのため、アメリカのように「感謝祭翌日の買い物」という文化がなくても、「年末前の大型セール」という部分は日本でも取り入れやすかったと考えられます。
「ブラックフライデー」という言葉のインパクト
もうひとつ特徴的なのが、「ブラックフライデー」という名称そのものです。
「11月セール」や「年末前セール」よりも、「ブラックフライデー」という言葉には強い印象があります。
黒を基調とした売り場や広告とも組み合わせやすく、普段とは違う特別なセールであることを演出できます。
さらに海外で行われている大型セールというイメージもあり、日本では新しいショッピングイベントとして打ち出しやすかったと考えられます。
企業が繰り返しブラックフライデーを開催することで消費者の認知度も高まり、現在では「11月=ブラックフライデーセール」というイメージも定着しつつあります。
また、日本では本来のブラックフライデーである金曜日だけにこだわらず、開催期間を長くするケースもあります。
実際、日本トイザらスでは2014年の初開催時は3日間でしたが、その後は対象商品や開催期間を拡大し、10日間にわたって開催した年もありました。
このように日本のブラックフライデーは、アメリカの文化をそのまま再現したものではありません。
11月後半の販売促進、ネット通販、年末商戦、長期間のセールなど、日本の買い物事情に合わせて変化したことも、広く定着していった理由のひとつと考えられます。
アメリカと日本のブラックフライデーは何が違う?
日本でもすっかりおなじみになったブラックフライデーですが、発祥の地であるアメリカと日本では、その位置づけに違いがあります。
特に大きな違いが、「感謝祭との関係」です。
日本では主に「11月の大型セール」として認識されていますが、アメリカでは感謝祭から続くホリデーシーズンのショッピングと深く結びついています。
アメリカは感謝祭翌日が基本
アメリカでは毎年11月の第4木曜日がThanksgiving Day(感謝祭)です。
そして、その翌日の金曜日が本来のブラックフライデーにあたります。
感謝祭が終わるとクリスマスまで約1か月となるため、ブラックフライデーはクリスマスプレゼントなどを購入する重要なタイミングとして発展してきました。
現在では、
Thanksgiving Day
↓
Black Friday
↓
週末
↓
Cyber Monday
という一連の期間が、大きなショッピング期間となっています。
全米小売業協会(NRF)でも、感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間を重要なショッピング期間として扱っています。
ただし、現在のアメリカでも「ブラックフライデー当日の金曜日だけ安くなる」というわけではありません。
近年はセール開始時期が早まり、ブラックフライデーより前から値引きを始めたり、オンラインと実店舗の両方で長期間セールを行ったりする小売店も増えています。
そのため、アメリカのブラックフライデーも「1日限りのセール」から、より長いショッピングシーズンの一部へと変化しています。
日本では開催期間が長いことも多い
日本ではアメリカと同じ感謝祭の祝日がないため、「感謝祭の翌日に買い物をする」という文化的な背景はありません。
その代わり、日本ではブラックフライデーを11月の大型セールイベントとして取り入れています。
そのため、開催日は必ずしも本来のブラックフライデー当日に限定されません。
企業によって、
- 本来のブラックフライデーより早く始める
- 10日程度開催する
- 11月の大部分をセール期間とする
- オンラインでは先行セールを実施する
など、開催方法はさまざまです。
例えばイオンモールでは、2024年のブラックフライデーを11月22日から12月1日までの10日間開催しました。
さらに近年では、実店舗での本セールより前にオンライン限定の先行セールや予約販売などを行うケースもあります。
このように日本では、「11月の第4金曜日」という特定の1日よりも、11月後半を中心とした大型セール期間そのものを「ブラックフライデー」と呼ぶ傾向が強くなっています。
日本独自のセールイベントへ変化
アメリカと日本の違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| アメリカ | 日本 | |
|---|---|---|
| 基準となる日 | 感謝祭翌日の金曜日 | 11月後半を中心に企業ごとに設定 |
| 感謝祭との関係 | 非常に強い | 直接的な習慣はない |
| 主な位置づけ | ホリデー商戦の重要な時期 | 11月の大型セール |
| 開催期間 | 前倒し・長期化も進んでいる | 数日~長期間の場合もある |
| 販売場所 | 実店舗・ECサイト | 実店舗・ECサイト |
日本のブラックフライデーは、アメリカで生まれたイベントをそのまま再現しているわけではありません。
感謝祭という文化的背景よりも「大規模なセール」という部分が取り入れられ、日本の年末商戦やネット通販などに合わせて独自に発展してきました。
一方、アメリカでも近年はブラックフライデーセールの前倒しや長期化が進んでいます。
そのため両国とも、現在では「金曜日の1日だけ」という意味合いは以前より薄くなっていると考えると分かりやすいでしょう。
サイバーマンデーとの違いは?
ブラックフライデーと一緒に覚えておきたいのが「Cyber Monday(サイバーマンデー)」です。
どちらもアメリカの感謝祭後に行われる大型セールですが、もともとは開催される日だけでなく、買い物をする場所にも違いがありました。
ただし、ネット通販が当たり前になった現在では、その境界は以前よりも曖昧になっています。

サイバーマンデーとは?
サイバーマンデーとは、アメリカの感謝祭後の月曜日を指すショッピング用語です。
ブラックフライデーが感謝祭翌日の金曜日なので、
木曜日:Thanksgiving Day(感謝祭)
↓
金曜日:Black Friday
↓
土曜日・日曜日
↓
月曜日:Cyber Monday
という順番になります。
「Cyber Monday」という名称が登場したのは、ブラックフライデーよりもずっと後の2005年です。
当時、アメリカでは感謝祭後の月曜日にオンラインショッピングが増える傾向が注目されていました。
そこで全米小売業協会(NRF)のオンライン小売部門であるShop.orgが「Cyber Monday」という名称を打ち出しました。
当時は現在ほど家庭の高速インターネット環境が普及しておらず、感謝祭の休暇を終えて職場へ戻った月曜日に、職場の高速回線を使ってネット通販を利用する人がいることも背景のひとつだったとされています。
その後オンラインショッピングの急速な普及とともに、サイバーマンデーも大規模なショッピングイベントへ成長していきました。
ブラックフライデーとの違い
もともとの違いを簡単に整理すると、
| ブラックフライデー | サイバーマンデー | |
|---|---|---|
| 時期 | 感謝祭翌日の金曜日 | 感謝祭後の月曜日 |
| 発展した場所 | 主に実店舗 | 主にオンライン |
| 歴史 | 1950~60年代には名称が使用 | 2005年に名称が登場 |
| 主なイメージ | 店舗の大型セール | ネット通販の大型セール |
という違いがあります。
ブラックフライデーは、もともと感謝祭翌日に多くの買い物客が実店舗へ押し寄せることと深く関係していました。
一方のサイバーマンデーは、オンラインショッピングを盛り上げるための名称として誕生しています。
そのため以前は、
ブラックフライデー=実店舗
サイバーマンデー=ネット通販
という比較が分かりやすかったのです。
現在は境界が曖昧になっている?
現在では、この違いは以前ほど明確ではありません。
スマートフォンやネット通販が普及したことで、ブラックフライデーでもオンラインで買い物をする人が非常に多くなったからです。
一方、セールそのものも長期化しています。
ブラックフライデーの数日前からネット通販で先行セールが始まったり、そのまま週末を経てサイバーマンデーまで値引きが続いたりすることもあります。
そのため現在では、
ブラックフライデー
↓
週末
↓
サイバーマンデー
を完全に別々のセールとして考えるよりも、感謝祭後に続く大きなショッピング期間として捉えた方が実態に近くなっています。
実際、全米小売業協会(NRF)では、感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間をひとつの重要なショッピング期間として調査しています。
2025年の調査でも、ブラックフライデーは実店舗・オンラインの両方で最も多くの人が買い物をした日となり、サイバーマンデーはオンラインショッピングで2番目に人気の高い日となっています。
つまり、サイバーマンデーがなくなったわけではありませんが、
「店舗で買うならブラックフライデー、ネットで買うならサイバーマンデー」
という従来の区別は徐々に薄れているのです。
日本でもネット通販のブラックフライデーが広く行われているため、買い物をする側としては名称だけで判断する必要はありません。
ブラックフライデーとサイバーマンデーの両方を含めてセール期間や価格を確認し、本当に安くなっているタイミングを選ぶことが重要です。
ブラックフライデーでは何が安くなる?
ブラックフライデーでは、家電やパソコンから食品、日用品、ファッション、おもちゃまで、非常に幅広い商品がセール対象になります。
ただし、「ブラックフライデーならすべての商品が安くなる」というわけではありません。
セール対象の商品や割引率は店舗・ECサイト・開催年によって異なるため、欲しい商品がある場合は事前に通常時の価格を確認しておくことが大切です。
ここでは、ブラックフライデーでチェックしておきたい代表的な商品カテゴリーを紹介します。
家電・パソコン
ブラックフライデーで注目されやすいカテゴリーのひとつが家電です。
例えば、
- テレビ
- パソコン
- タブレット
- イヤホン・ヘッドホン
- 掃除機
- 調理家電
- 暖房器具
- スマートウォッチ
- パソコン周辺機器
などがあります。
比較的価格の高い商品は、数%の値引きでも金額にすると差が大きくなるため、以前から欲しかった家電を購入するタイミングとしてブラックフライデーを利用する方法があります。
ただし、家電は同じシリーズでも型番や発売時期によって性能が異なります。
値引き率だけを見るのではなく、
「型番」「発売時期」「必要な機能」「他店の販売価格」まで確認してから購入すると安心です。
日用品・食品
日用品や食品もブラックフライデーでチェックしたいカテゴリーです。
例えば、
- 洗剤
- ティッシュ・トイレットペーパー
- シャンプー
- 飲料
- コーヒー
- お菓子
- レトルト食品
- 米
- ペット用品
など、普段から使う商品がセール対象になることがあります。
日用品や保存できる食品は、家電のように一度の支払額が大きくなくても、普段より安いときにまとめて購入することで節約につながる場合があります。
ただし、まとめ買いする場合は保管場所や消費期限にも注意しましょう。
「安いから」という理由だけで大量に購入し、使い切れなければ結果的に無駄になってしまいます。
ファッション
秋冬物を購入する時期と重なるため、ファッション関連の商品にも注目です。
- コート
- ダウンジャケット
- ニット
- パーカー
- 靴
- バッグ
- 財布
- アクセサリー
など、さまざまな商品が対象になることがあります。
11月後半は本格的に気温が下がってくる時期でもあるため、冬物を探している人にとってはブラックフライデーを利用しやすいタイミングです。
ただし、ファッション商品はサイズやカラーによって在庫状況が大きく異なります。
欲しい商品が決まっている場合は、セール開始前にサイズや在庫を確認しておくとよいでしょう。
おもちゃ・ゲーム
ブラックフライデーはクリスマス前に行われるため、おもちゃやゲーム関連商品もチェックしたいカテゴリーです。
例えば、
- 子ども向けのおもちゃ
- ボードゲーム
- ゲームソフト
- ゲーム周辺機器
- キャラクターグッズ
- 知育玩具
などがあります。
日本でも比較的早い時期からブラックフライデーを実施していた日本トイザらスでは、2014年の初開催時からおもちゃやベビー用品などを対象としたセールを行っていました。
クリスマスプレゼントを用意する予定がある場合は、12月になってから探し始めるのではなく、ブラックフライデーの価格を確認しておくのもひとつの方法です。
ただし、人気商品はセール対象にならなかったり、早い段階で在庫がなくなったりする可能性もあります。
価格だけでなく、在庫状況も確認しておきましょう。
Amazonや楽天市場などのネット通販
ブラックフライデーは実店舗だけでなく、ネット通販でも大きなショッピングイベントになっています。
ECサイトの場合、単純な値引きだけではなく、
- クーポン
- ポイント還元
- 複数商品購入によるキャンペーン
- タイムセール
- 数量限定商品
などが組み合わされることがあります。
そのため、表示されている販売価格だけを比較すると、本当にどこがお得なのか分かりにくいことがあります。
例えば同じ商品でも、
A店:商品価格が安い
B店:商品価格は少し高いがポイント還元が多い
というケースがあります。
送料やクーポン、ポイント還元まで含めて、自分にとって実質的にどの程度の負担になるのか比較するとよいでしょう。
また、ブラックフライデーという名称が付いているからといって、その商品が必ず年間最安値になるとは限りません。
欲しい商品が決まっている場合は、セールが始まる前から価格を確認しておくと、
「本当に安くなったのか」を判断しやすくなります。
ブラックフライデーでは「何%OFF」という数字だけを見るのではなく、普段の販売価格や他店の価格、ポイント還元などを総合的に比較することが、上手に買い物をするポイントです。
ブラックフライデーで買い物するときの注意点
ブラックフライデーでは多くの商品がセール対象になるため、以前から欲しかったものをお得に購入できる可能性があります。
しかし、「ブラックフライデー」「○%OFF」「期間限定」と表示されているだけで、本当にお得だと判断するのは禁物です。
セールの雰囲気に流されず、価格や条件を確認してから購入することが大切です。

「セール=最安値」とは限らない
まず覚えておきたいのが、ブラックフライデーだからといって、すべての商品が年間最安値になるわけではないということです。
商品によっては、
- 別のセールの方が安い
- 他店では通常価格でもっと安く販売されている
- セール後にさらに値下げされる
- 型落ちモデルが安くなっている
といったケースも考えられます。
特に家電やパソコンなど価格の高い商品では、割引率だけでなく、型番まで確認して比較することが重要です。
例えば「50%OFF」と表示されていても、自分に必要な性能を備えていなければ、お得な買い物とはいえません。
「どれだけ値引きされているか」よりも、「欲しい商品を普段より安く買えるか」という視点で判断しましょう。
セール前の価格も確認する
欲しい商品が決まっている場合は、ブラックフライデーが始まる前から価格を確認しておくのがおすすめです。
事前の販売価格を知っていれば、セール開始後に、
「本当に安くなったのか?」を判断しやすくなります。
また、ひとつの店舗だけを見るのではなく、複数の店舗やECサイトを比較することも大切です。
特にネット通販なら短時間で価格を比較できます。
なお、価格表示については消費者庁もルールを示しており、比較対象となる価格について消費者に誤認を与える表示は、不当な二重価格表示として問題になる場合があります。
私たちが買い物をするときも、大きく表示された「○%OFF」という数字だけを見るのではなく、実際の販売価格を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
ポイント還元を含めて比較する
ネット通販では、販売価格だけでなくポイント還元も重要です。
例えば、
Aショップ:9,000円・ポイント還元なし
Bショップ:10,000円・2,000円相当のポイント還元
という場合、普段からBショップのポイントを利用している人なら、後者の方が実質的にお得になる可能性があります。
ただし、「ポイント=現金」と単純に考えない方がよい場合もあります。
ポイントには、
- 有効期限
- 利用できる店舗
- 1回に利用できる上限
- キャンペーンへのエントリー条件
- ポイント付与上限
などが設定されていることがあります。
そのため、
商品価格+送料-クーポン-自分が実際に利用できるポイント還元まで考えて比較すると、実質的な負担額を判断しやすくなります。
特にブラックフライデーでは複数のキャンペーンが同時に行われることもあるため、条件を確認してから購入しましょう。
必要のないものまで買わない
ブラックフライデーで最も注意したいのが、「安いから買う」という状態になってしまうことです。
例えば通常10,000円の商品が7,000円になっていれば、3,000円得したように感じます。
しかし、もともと必要のなかった商品であれば、実際には7,000円を新たに使ったことになります。
セールでは、
「本日限定」
「残りわずか」
「タイムセール終了まで○時間」
などの表示を見ることで、今すぐ買わなければ損をするように感じることもあります。
そんなときは、一度、
「セールでなくても、この商品を買う予定だったか?」と考えてみましょう。
ブラックフライデーを上手に利用するなら、セール開始前に欲しいものをリストアップしておくのもおすすめです。
例えば、
絶対に買うもの
↓
安ければ買うもの
↓
今回は買わなくてもよいもの
のように優先順位を決めておけば、衝動買いを防ぎやすくなります。
ブラックフライデーは確かにお得な商品を見つけられる機会ですが、「セールに参加すること」自体が目的ではありません。
必要なものを、普段より良い条件で購入できたときに初めて「お得な買い物」になると考えておくとよいでしょう。
ブラックフライデーについてよくある疑問
最後に、ブラックフライデーについて疑問に思われやすいポイントをまとめて紹介します。

ブラックフライデーは祝日なの?
ブラックフライデーそのものは、アメリカの連邦祝日ではありません。
アメリカでは、その前日にあたる11月の第4木曜日のThanksgiving Day(感謝祭)が連邦祝日です。
ブラックフライデーはその翌日の金曜日にあたり、大規模な買い物が行われる日として発展してきました。
もちろん、日本でもブラックフライデーは国民の祝日ではありません。
日本では主に、企業が11月に開催する大型セールの名称として使われています。
ブラックフライデーは毎年日付が変わるの?
本来のブラックフライデーの日付は毎年変わります。
アメリカの感謝祭が「11月の第4木曜日」で、その翌日の金曜日がブラックフライデーだからです。
そのためブラックフライデーは、毎年11月の同じ日付になるわけではありません。
**2026年のブラックフライデーは11月27日(金)**です。
ただし、実際のセール期間は企業によって異なります。
本来のブラックフライデーより前からセールを始めたり、その後まで長期間開催したりすることもあるため、買い物をする場合は各店舗やECサイトの開催日程を確認しましょう。
日本とアメリカで開催日は同じ?
「本来のブラックフライデー」という意味では、アメリカの感謝祭翌日の金曜日が基準になります。
しかし、日本で行われるブラックフライデーセールが、必ずその日だけ開催されるわけではありません。
日本では感謝祭の翌日に買い物をする文化がもともと存在しないため、企業ごとに開催期間を設定しています。
数日前から始まったり、1週間以上開催されたりするケースもあります。
そのため、日本でブラックフライデーを利用するときは「11月の第4金曜日だけ」と考えない方がよいでしょう。
ブラックフライデーの「ブラック」に悪い意味はある?
現在のブラックフライデーに「悪い日」という意味があるわけではありません。
ただし、ショッピングに関連する「Black Friday」という名称の初期の使われ方には、現在よりネガティブなニュアンスがありました。
1950年代後半から1960年代のアメリカ・フィラデルフィアでは、感謝祭翌日に買い物客などが街へ押し寄せ、激しい交通渋滞や混雑が発生していました。
こうした大混雑の金曜日を、現地の警察などが「Black Friday」と呼んでいたとされています。
その後、ブラックフライデーが大型ショッピングイベントとして広がる中で、
「商品が大量に売れて、小売店の収支が赤字から黒字になる日」
というポジティブな説明も広まりました。
現在では「ブラックフライデー」といえば、大規模なセールを連想する人が多くなっています。
つまり「ブラック」という言葉だけを見て、現在のブラックフライデーに悪い意味が込められていると考える必要はありません。
名称の意味やイメージそのものが、長い歴史の中で変化してきたのです。
まとめ|ブラックフライデーの由来を知ってセールを上手に活用しよう
ブラックフライデーは、アメリカのThanksgiving Day(感謝祭)の翌日にあたる金曜日から発展した大規模なショッピングイベントです。
現在では日本でも、11月を代表する大型セールのひとつとして広く知られるようになりました。
今回紹介したポイントをまとめると、
- 本来のブラックフライデーはアメリカの感謝祭翌日の金曜日
- 「ブラックフライデー」という名称は、フィラデルフィアで感謝祭翌日の激しい混雑を表す言葉として使われた歴史がある
- 「店が赤字から黒字になるから」という説明は後から広まったもの
- 1950年代後半から1960年代にはフィラデルフィアで名称が使われていた
- その後、大型ショッピングイベントとして全米へ広がった
- 日本では2010年代にブラックフライデーセールが広がり始めた
- 日本トイザらスでは2014年に初めてブラックフライデーを開催した
- 日本では感謝祭よりも「11月の大型セール」という意味合いが強い
- 現在はブラックフライデー当日だけでなく、長期間セールを開催する企業も多い
- セールだからといって、必ず年間最安値になるとは限らない
ということが分かります。
「ブラック」という言葉から「店が黒字になる日」が名前の由来だと思われることもありますが、実際の歴史をたどると、もともとは感謝祭翌日の混雑を表す言葉として使われていました。
その後、ショッピングイベントとして成長する中で「赤字から黒字になる」というポジティブな説明が広まり、現在のブラックフライデーのイメージが形成されていきます。
また、日本にはアメリカと同じ感謝祭の文化はありません。
それでもブラックフライデーが広まった背景には、11月後半という時期や年末商戦、ネット通販の普及など、日本でも大型セールを展開しやすい環境があったと考えられます。
今ではアメリカ発祥の文化という枠を超え、日本でも独自のショッピングイベントとして定着しつつあります。
ブラックフライデーを利用するときは、「○%OFF」という数字だけで判断せず、通常時の価格や他店の価格、送料、クーポン、ポイント還元なども比較してみましょう。
ブラックフライデーの意味や由来を知ったうえで、本当に必要なものをお得に購入する機会として上手に活用してみてください。



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