【導入】
- Stable Diffusionを快適に動かすために必要なPCスペックとは?
- 「どんなPCを買えばいいか分からない」初心者向けに分かりやすく解説します。
Stable Diffusion推奨スペック一覧(2025年版)
Stable Diffusionを快適に動かすためには、一般的な事務用PCや古いノートパソコンでは性能が不足します。
ここでは初心者でもわかりやすいように、必要スペックをパーツごとに解説します。
CPUは?
Stable DiffusionではGPU(グラフィックボード)が最重要ですが、CPUの性能も無視できません。
最低でも Intel Core i7(第10世代以降) もしくは AMD Ryzen 7(3000シリーズ以降) を推奨します。
理由は、画像生成の前後処理やマルチタスク(他ソフトの同時利用)が発生するため。
Core i5 / Ryzen 5でも動きますが、待ち時間が増える・他作業がカクつく可能性があります。
メモリ(RAM)は?
メモリは 最低16GB、理想は32GB以上 を推奨します。
Stable Diffusionは数GB単位のモデルデータを扱うため、メモリが不足すると極端に遅くなったり、エラーが発生したりします。
また、PhotoshopやCanvaなど他の画像編集ソフトと併用する場合は、32GBあると安心です。
グラフィックボード(GPU)は?
GPUはStable Diffusionの心臓部。最低でもNVIDIA RTX 3060、快適さ重視ならRTX 4070以上 を選びましょう。
具体例:
- RTX 3060 → 小規模画像・低負荷運用向け
- RTX 4070 → 高解像度・複雑プロンプトも快適
- RTX 4080/4090 → 商用利用や大量生成にも耐える超高性能
AMD製GPUは現状Stable Diffusionの最適化が不十分な場合が多いので、初心者はNVIDIA一択です。

ストレージ(SSD/HDD)は?
ストレージは必ず SSD(500GB以上推奨) を選びましょう。
HDDだと起動・保存・モデル読込が非常に遅く、作業効率が落ちます。
特に複数のAIモデルや大量の画像データを扱う場合は 1TB SSD+外付けHDD の組み合わせがベストです。
🛠 補足
・ノートPCの場合 → RTX 4070 Laptop版以上搭載モデル推奨。ただしデスクトップより割高で冷却性能に注意。
・中古パーツ利用はおすすめしません(とくにグラボは劣化・リスクが大きいです)。
💻 比較表:Stable Diffusion推奨スペック例
項目 | 最低ライン | 快適ライン | 超快適ライン(プロ向け) |
---|---|---|---|
CPU | Core i5 / Ryzen 5 | Core i7 / Ryzen 7 | Core i9 / Ryzen 9 |
メモリ(RAM) | 16GB | 32GB | 64GB以上 |
GPU | RTX 3060 | RTX 4070 / 4070Ti | RTX 4080 / RTX 4090 |
ストレージ | SSD 500GB | SSD 1TB | SSD 1TB + 外付けHDD 2TB以上 |
最低ライン → とりあえず動かしたい人向け
快適ライン → 個人利用でサクサク生成したい人向け
超快適ライン → 商用・大量生成・高解像度重視の人向け
初心者向けの注意点まとめ
NVIDIA製GPUを選ぶこと
Stable DiffusionはNVIDIA CUDAに最適化されているため、AMD製ではうまく動作しない・遅い・そもそも非対応なケースがあります。
メモリは「多いほうがいい」
最低16GBですが、Chromeを立ち上げたり、他の作業をしながら画像生成するなら32GBは欲しいです。余裕があれば最初から32GB搭載モデルを選びましょう。
SSDは必須、HDDはNG
起動速度・データ読み込み・保存の体感速度が全然違います。SSDなしのPCは選ばないでください。
ノートPCは排熱・発熱に注意
ノートPCでRTX 4070以上を選ぶと高性能ですが、長時間稼働で熱を持ちやすいです。冷却パッドやスタンドも用意すると安心。
中古パーツ・格安PCは要注意
中古のグラボは劣化・故障リスクが高く、保証も短い場合が多いです。初心者には新品・保証付きのBTOメーカー製PCをおすすめします。
初心者におすすめの完成品PC5選
1位 ドスパラ GALLERIAシリーズ(RTX 4070搭載)
ドスパラのGALLERIAシリーズは、ゲーミングPCとして人気ですが、Stable Diffusionにも最適な構成です。
RTX 4070搭載モデルなら高解像度・複雑プロンプトでも快適。
納期が早く、初心者でも安心して買えるサポート体制が整っています。
おすすめポイント:高性能・即納・信頼性
2位 マウスコンピューター NEXTGEARシリーズ(RTX 4060搭載)
マウスコンピューターのNEXTGEARは、コストを抑えつつもRTX 4060でしっかり動作。
AI画像生成の入門用としては十分な性能で、国内生産&24時間サポートが魅力です。
おすすめポイント:国産・サポート充実・コスパ良好
3位 フロンティア(セール品・コスパ◎)
フロンティアは定期的に実施される「台数限定セール」が超狙い目。
RTX 4070搭載モデルが他社より数万円安いこともあります。
少しでも安くハイスペックPCを手に入れたい人は要チェック。
おすすめポイント:セールでの激安狙い・高コスパ
4位 パソコン工房(カスタマイズ自由度高め)
パソコン工房はBTO(Build To Order=受注生産)で、自分好みにカスタマイズ可能。
「メモリを32GBに増やす」「SSDを1TBにする」など細かく調整でき、上級者やこだわり派に人気です。
おすすめポイント:細かいカスタムOK・店舗サポートあり
5位 BTOショップ(自作PC初心者向けキット)
パーツ構成を自分で決めたい人向けに、BTOショップでは初心者向けの「自作PCキット」も販売されています。
ある程度知識がある人なら、完成品より安くハイスペックPCを手に入れられる可能性も。
おすすめポイント:パーツ構成の自由度・コスト調整可能
💻 各ショップの特徴比較表
ショップ名 | 主な特徴 | 価格帯 | サポート・保証 | おすすめユーザー |
---|---|---|---|---|
ドスパラ(GALLERIA) | 高性能・即納・初心者向け。RTX搭載モデルが豊富。 | 中〜高 | 電話・チャットサポート、店舗対応 | すぐに始めたい初心者、信頼重視 |
マウスコンピューター(NEXTGEAR) | 国産・24時間サポート。初心者に優しい設計。 | 中〜やや高 | 24時間電話サポート、国内生産 | サポート重視、初めてのゲーミングPC |
フロンティア | セール品が激安。数量限定でハイスペックを安く買える。 | 中〜高(セール時は安) | 電話・メールサポート | コスパ重視、安くハイスペックPCが欲しい人 |
パソコン工房 | カスタマイズ性抜群。細かくスペック調整可能。 | 中〜高 | 店舗サポート、電話・チャット | スペックにこだわりたい中級者以上 |
BTOショップ(自作キット) | パーツ選択自由。自作組み立て用の初心者向けセットもあり。 | 低〜高 | ショップにより異なる | 自作入門者、コスト重視&知識あり |
グラボ単体おすすめ3選(自作派向け)
自作PCやBTOカスタマイズ派の方は、グラボ選びが最重要ポイントです。
ここではStable Diffusion用途で特におすすめのNVIDIA製GPUを3つ紹介します。

NVIDIA RTX 4070
RTX 4070は、個人利用やイラスト生成用途に最適。
高解像度(512×512、768×768程度)の画像生成をサクサクこなせ、価格と性能のバランスが非常に良いです。
目安価格:10万円前後(2025年現在)
おすすめ用途:イラスト、個人作品、趣味の画像生成
NVIDIA RTX 4080
RTX 4080は、より高解像度・高負荷なプロンプトに対応できるハイエンドモデル。
動画編集や3Dレンダリング、複数AIモデルの同時利用にも強く、安定性があります。
目安価格:18〜20万円前後
おすすめ用途:プロ作家、複数AIモデル運用、商用利用
NVIDIA RTX 4090
RTX 4090は現状最強クラスのグラボで、AI用途ではモンスター級の性能。
複雑な画像生成、大量バッチ処理、動画・3D・AI研究開発まで幅広く活躍します。
ただし消費電力・価格ともに最上級なので要注意。
目安価格:30〜35万円前後
おすすめ用途:研究・商用プロジェクト、大規模AI実験、ヘビーユーザー
💻 グラボ3種の比較表
項目 | RTX 4070 | RTX 4080 | RTX 4090 |
---|---|---|---|
性能 | 高性能(趣味向け) | 超高性能(プロ・商用向け) | 最強クラス(研究・大規模向け) |
目安価格 | 約10万円 | 約18〜20万円 | 約30〜35万円 |
おすすめ用途 | イラスト、趣味の画像生成 | 高解像度・複数AI運用、動画編集 | 大量バッチ処理、研究開発 |
消費電力・発熱 | 標準レベル | 高め | 非常に高い(冷却必須) |
対応ユーザー層 | 初心者〜中級者 | 中級者〜プロ | 上級者、ヘビーユーザー |
PC選びでよくある質問Q&A
Q. ノートPCでもStable Diffusionは動く?
A. 動きますが、条件があります。
RTX 4060 Laptop版以上なら小規模運用は可能ですが、長時間稼働で発熱・性能低下のリスクがあります。
デスクトップの方が冷却・性能面で安定しています。
Q. 自作PCは難しい?
A. 初心者向けのBTOキットならハードルは低め。
ただし、パーツ選び・組み立て・初期設定の知識は必要です。
不安な場合はBTOメーカーでカスタムオーダーした方が安心です。
でも組み立てるのが好きなら一度はやってみるのもいいかも。
Q. グラボは中古でも大丈夫?
A. 中古グラボは安いですがリスクもあります。
マイニング落ちや長時間使用品は劣化が激しく、寿命や故障の可能性が高いです。
初心者や安定運用を目指す人には新品購入を強くおすすめします。
まとめ:自分に合ったPC・グラボを選んでAI画像生成を楽しもう
Stable Diffusionで高品質なAI画像を生成するためには、PCやグラボ選びがとても重要です。
初心者はまず「最低限の推奨スペック」を確認し、自分の予算や目的に合ったモデルを選びましょう。
- 個人趣味・イラスト用途なら RTX 4070 搭載モデル
- 商用・複数AI・動画編集も考えるなら RTX 4080 以上
- 研究や大規模運用なら RTX 4090
記事内で紹介したおすすめPC・ショップのリンクから、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
安くて高性能なモデルは人気ですぐ売り切れることもあるので、気になる方はお早めに!
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